常総市南部の水海道地区市街地の浸水は、鬼怒川の氾濫によるものではなく、市街地を流れる八間堀川の氾濫によるものだという驚くべき謬論が流布しています。その誤りをあきらにするうえでは、氾濫水の総量を推測し、氾濫水の移動プロセスの全体を見る必要があります。この「水海道市街地水害八間堀川唯一原因説」は、しょせんはただの勘違いですから論ずる価値もないのですが、氾濫水の移動メカニズムをさぐることできわめて興味深い事実があきらかになるのです。
1 風説「水海道市街地水害八間堀川唯一原因説」
2 水没した八間堀川
3 後背湿地最深部の惨状
4 破壊された八間堀川堤防
5 仮説・八間堀川堤防の決壊原因
6 水海道市街地の水害
7 風説の生成
8 八間堀川排水機場停止批判論の誤謬
9 問題の整理
10 風説に便乗する国土交通省