2, Nov., 2015
水害発生から7週間ほど経過した2015年10月27日、決壊地点の三坂町の撮影にいってまいりました。
県道357号線(かつての国道294号線)にそって立ち並んでいた家屋は、地下に頑丈な貯蔵施設をもつガソリンスタンドと、基礎杭を打っていた旭化成のヘーベルハウス、それと激流の端近くにあって地盤の半ばを失ったものの土間コン打ち一体基礎だった家の3軒を除いて十数棟が全壊して流失しました。流失を免れた家屋も大きく傾いています。
「仮堤防」は国土交通省により9月24日に完成しましたが、10月半ば以降、茨城県土木部が休日なしに堤防下の地盤の再建工事をおこなっています。
グーグルによる2012年の衛星写真と、国土地理院が2015年9月11日午後に撮影した写真です。(reference4で紹介した岐阜高等専門学校のウェブサイト http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/webmap/map/gmap4.html?data=2015kinugawa クリックで拡大します)
上流方向1km地点にある、下館河川事務所鎌庭出張所から進み、県道354号線の左側、ついで右側を見ます。決壊地点真下の建物で残ったのは、3棟だけです。
グーグルが2012年11月に撮影したストリートビューと、ほぼ同じ画角で撮影したものです。ただし、立ち入れない場所があるので多少のずれがあります。クリックすると拡大し、簡単な説明文が表示されます。再生ボタンで自動コマ送りします。
左岸堤防を上流側から決壊地点まで進みます。決壊地点の手前の赤い腰壁の建物が残っていたのは意外でした。当日11時ころからこの場所で越水し激しい流れに洗われていたのですが、ここは決壊しなかったようです。当日の写真との比較など、分析は別ページでおこなうこととし、ここではひととおり写真を示します。